2019.01.17
知多半島案内 Vol.5 『日間賀島のしらすはみんなでつくる』
知多半島案内 Vol.5 『日間賀島のしらすはみんなでつくる』
みなさんこんにちは!EDIT知多半島ライターの田村です。日間賀島はタコやふぐを始めとした様々な海の幸が楽しめることは有名ですが、とっても美味しい「しらす」があるのはご存知ですか?今回はなぜ日間賀島のしらすは美味しいのかを、ご紹介したいと思います。
しらすにとってとても重要なのが鮮度。しらすはとにかく繊細な素材で、気を抜くとすぐに悪くなってしまいます。美味しいしらすをみなさんの口まで運ぶには、いかに鮮度を保ちつつ加工まで済ませるのかが重要なのです。漁師も加工所も、そしてみなさんに提供する場所に至るまですべてが一体となったとき、初めて美味しいしらすが完成するということなのです。
早朝2時から出港準備は始まる
日間賀島のしらすの旨さは、漁師の努力から始まっています。海からあげる段階で、鮮度との戦いが始まります。鮮度を落とさぬ工夫が必要となってくるのです。しらす漁師は、しらすを海からあげるとすぐに洗います。それも一度だけでなく何度か繰り返し、一緒に網にかかった不純物などを取り除きます。その際になるべく身を締めるために、寒い海上でも氷水でキンキンに冷やす必要があり、氷をこれでもかと使います。言葉で言うのは簡単ですが、想像してみてください。荒れる海上を走る船上に踏ん張りながら、手が真赤になるほど冷えた氷水で大量のしらすを洗い、海水も混ざった重いしらすを箱へ流し入れます。さらにその箱を、中腰になって船内に収納していきます。ゆっくりでは漁も思うように進みませんし、この作業をすばやくすることが美味しいしらすを市場まで届けるために重要なことなのです。
網を下ろす
網を引き上げる
氷を投入
素手で氷水をかき混ぜ鮮度を保つ
船上での作業が重要なのと同様に、陸にあがってから加工するまでもとても速度が重要です。市場に並んだしらすの質を見極め、さらに加工場で改めてよく洗います。しらすの漁の時期には、日間賀島の市場に大量のしらすが到着するので、その大量のしらすを一気に加工する必要があります。例えば、市場のそばにある丸幸水産には専用の大型機械があり、その日の湿度や温度、そして取れた魚の状態をみながら微調整し商品化できる環境が整っています。
市場でのセリの様子
一気にしらすを茹であげる
目視でも不純物のチェックをする
日間賀島のしらすは、商品になるまで関わる人すべてが協力しているからこそ、特別なしらすと言えるのかもしれません。そんな特別な日間賀島のしらすは、日間賀観光ホテルのお食事でも楽しんでいただけますし、丸幸水産のちりんめんなどしらす商品は「島マルシェ」にてご購入していただくことが可能です。日間賀島でしか買えないこだわりのしらすを、ぜひお楽しみください。
次回はセントレアの最新施設、「FLIGHT OF DREAMS(フライトオブドリームズ)」のグルメ情報をご紹介する予定です。お楽しみに!