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2019.03.18
知多半島案内 Vol.22 『これぞ知多半島の味! 知多前すし』
知多半島案内 Vol.22『知多半島のごちそう! 知多前すし』
みなさんこんにちは!知多半島の情報誌『EDIT知多半島』のライター田村です。今回も知多半島へ来るならぜひ知っていて欲しい情報をお伝えいたします。
「知多半島でしか食べられないものってないのかな?」と考えたことがある方はいらっしゃいますか。今回は知多半島の食材を活かした、とっておきのブランド「知多前」についてご紹介したいと思います。
江戸前は、旨い魚介と腕利き職人がつくった
江戸前寿司といえば、日本人なら一度は耳にしたことがあるであろう程に有名な江戸(つまり東京)の郷土料理のことです。なぜ江戸前寿司は国内だけにとどまらず、今や世界的にもブームになるほど有名になったのでしょう。その理由に、もともと江戸前の海(いまの東京湾)は様々な魚介類が取れる天然の漁場があったことが考えられると思います。もっと単純に言うと、江戸にはおいしい食材を提供する海と、その素材を活かす寿司職人という2つの存在がブームを巻き起こしたのです。
江戸前を支える知多前?
ご存知の通り江戸時代から月日は経ち、もうすぐ平成も終わり新たな元号を迎える時期です。日本の経済発展とともに、江戸前の海も随分と変化したようです。しかしながら幸運なことに、知多半島は今も昔も豊かな漁場のまま。知多半島の前に広がる海「知多前」では、様々な魚介が獲れています。もしかすると、全国の「江戸前寿司」のラインナップを豊かにする手助けをしているのかもしれません。
『知多前®』を食べてほしい!
もちろん知多半島にも、当然のように地元の魚介を使い寿司を握る職人がいます。つまり、自らそう呼んでいたわけではないですが、知多半島でつくられる「知多前」は随分前から存在していたとも言えそうです。地元の人が地元のものを食べるのが当たり前だった時代から変化して、今は観光戦国時代。各地方エリアがもっと多くの方にお越しいただきたいと、それぞれの地域でそれぞれの魅力を発信することが必要な時代となりました。そこで知多半島も多分に漏れず、観光を推進したい事業者や飲食店などが集まり、「知多前推進協議会」が発足しました。様々なチャレンジに取り組んでいるのですが、やはりまず注目したいのは『知多前すし』でしょう。
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知多前®のロゴ
5市5町の魅力(輪)が重なり、花開くイメージ
知多半島の「すし食材」+「すし職人」=「知多前すし」
せっかく知多半島へ遊びに来て、寿司ネタ定番のマグロやサーモンではなんだか味気ありません。なぜなら、知多半島でマグロやサーモンの漁師はいないので、なんとも知多半島民の味とは言い難いところがあります。せっかくだから知多半島の食材と、そして知多半島で料理をする職人の技を楽しんでみたくありませんか。そんな想いを抱く方にお勧めのキーワードが「知多前すし」です。今すぐにでも食べられる場所は、名古屋市のすぐ南にある大府市の「なだか」さんや、セントレアと同じ常滑市にある「寿司の辰巳」さんなどがあります。詳しくは「知多前推進協議会」の情報をチェック。ちなみに、日間賀観光ホテルでは見た目も華やかな「知多前姿寿司」があります。知多半島の食材や地域の文化を活かした「知多前すし」で、ぜひ知多半島の味覚を楽しんでみてくださいね!
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大府市「なだか」の知多前すし
旬の食材が楽しめる
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寿司の辰已の知多前押し寿司
常滑の郷土料理「押し寿司」を辰已流に
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日間賀観光ホテルの「知多前姿寿司」
伊勢海老の他に旬の魚介使った姿寿司も
「知多前」の展開に期待!
知多前の取り組みは「すし」だけにとどまりません。現在では「立石海苔店」さんの「知多前のり」や、「大蔵餅」さんの「知多前大福」などといったように、地元の食材を活かした様々な知多前ラインナップもあります。今後様々なイベントにも参加予定とのことで、これまで知らなかった知多半島の味に出会えそうな予感がします。いつかは江戸前寿司のように、全国どころか世界に轟くブランドになってほしいところですね。
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立石海苔店制作
「知多前のり®」のポスター
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大蔵餅の「知多前大福」
以上、知多半島の情報誌『EDIT知多半島』の田村がお送りしました。
次回の記事もお楽しみに!